ここ数ヶ月、イラストプレートのケーキの予約数が製造できる上限を下回ったことが無い。要は予約いっぱいの状態を維持している。イラストは私の担当ではないが確かに弊社のイラストプレートは非常によく描けていると自負がある。それ故に人気もあるのだがこのイラストプレートがとんだトラブルメーカーなのも否めない。
「ケーキは食べ物」としての完成度を私は求めてきた。それは朝早く仕事に行き先輩達が来るまでの準備をし、労働基準法なんて通用しない労働条件下でみんな仕事を覚えるために必死だった。「ケーキが作れるようになる」までに費やした時間とお金は相当な量で味わった挫折も1度や2度では無い。
その上に今の仕事が成り立っているのだけど「ケーキ」の部分なんて半分以上の人が見てない。絵が乗ってなければケーキは要らないなんて人しょっちゅう居る。絵も簡単に描けるものでは無いのでそこを求める気持ちは分かるのですが絵を巡ってスタッフに当たり散らしたり、あまりに一方的なサービスの強要をしてきたり暴言を吐いたりとスタッフの精神衛生を無視できないレベルになることもしばしば。
これらを踏まえてしまうと結論としてはケーキにイラストは要らないと思っている。制作の手間だけでなく対応すら面倒が多いとなるとメリットが薄いし正直今すぐとは言わないが将来的にはイラストケーキは手を引きたいのが本音。それでもやっぱり続けているのはとても喜んでくれるお客さんのリアクションがモチベーションにもなるからですね。